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California Journal

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24 言語道断 (2)

24 言語道断 (2)


ハウス・クリーニング=道に外れている。

ナデシコと夫のアパート暮らしの3年間、週に数時間は確実に家事のために割くことを余儀なくされていましたが、ナデシコにとってはそれが人の道。これが出来ずに、「生活」していると言えようか?そんな風に思っていました。
ナデシコが看護学校に行き始めて、家の中が少々すさんできたころに一度、ティナにクリーニングをお願いし、みちがえるようにきれいなキッチンとバスルームにしてもらいました。それでもどんなに忙しくとも、洗濯や日々の掃除は自分で出来る限りすることを「生活の目標」としていました。

マムはナデシコの両親よりももう少し年上です。文化の違いはやはり大きいと実感します。女性だからといって、家事に一週間の数時間を割くことなど、しなくてもいいのです。料理好きなダディーと結婚したマムは、家事や料理を女性がしなければならないという観念はないのです。

ナデシコが日本レストランでアルバイトをしているとき、時間がなくて夫の夕食をつくらずに仕事に行ってしまったことがありました。夫はその日、アルバイト先に電話をかけてきて、「僕の夕食はどこにあるのか?」と聞いてきました。
ナデシコは申し訳なく思い、その後その話をマムにしました。するとマムはナデシコに言いました。

つづく


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